外反母趾用のサポーターはどうやって使えばいいの?
先日、このようなお悩み相談をいただきました。
【外反母趾のサポーターを使用してみたいです】
今度、親しい友人と旅行に行くことになり、たくさん歩くと思うので外反母趾の痛みが心配です。
何もケアしていないと1日を過ごしている中でどんどん痛くなり、膝もだるくなります。
できれば、いつも通りのウオーキングシューズを履けるようなサポーターをして旅行に行きたいのですが、サポーターの使い方がわかりません。
外反母趾の緩和ができるサポーターの使い方や、靴を脱いでいる時のケアなども教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
待ちに待った旅行の楽しみとは裏腹に、外反母趾の痛みをどうすれば良いのか悩まれていますね。
質問者様のように、実は外反母趾で長時間歩くのは避けたいと思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
外反母趾は、痛いのをなんとかやり過ごせば放置しておいても良いというわけではなく、知らない間に悪化することがほとんどです。
本来であれば専門機関で早めに処置することが一番ですが、そこまで重症ではないと思っていたり、長時間歩かなければ外反母趾でも不自由していないとそのままにしたりしていることが多く、なかなか受診までは至らないようです。
そんな時に、何もしないよりはサポーターなどで足をケアしてあげることで、外反母趾自体は改善されなくても、悪化を食い止め痛みを和らげる手助けをすることはできるでしょう。
そこで今回は、外反母趾のサポーターについてお話していきたいと思います。
外反母趾のサポーターの種類と注意点
親指と人差し指の間に入れるタイプ
親指が人差し指の方向に曲がるから痛くなるわけで、単純に曲がらないようにクッションのような役割をする指にはめるタイプのサポーターです。
このサポーターは軽度の外反母趾であれば痛みを軽減させることはできますが、中度から重度の外反母趾の場合は指の間に入れるのも痛みを感じることがありますので、無理だと感じた場合はすぐに使用を中止しましょう。
このタイプは、外反母趾の矯正を目指すものではありませんので、改善が期待できるというものではありません。
靴下のように履くタイプ
親指と人差し指の間と、薬指と小指の間にクッションがついており、5本指ソックスのように履くタイプです。
矯正力は少なく、あくまでも指がくっつかないようにするためのものですので、1日の終わりにお風呂上りに使用するなど、リラックスタイムに活用するのが良さそうです。
足の指一本いっぽんの間に人口筋肉の水かきを入れるタイプ
これは、足の指5本ともに均等に体重がかかるように足の横アーチに着目したサポーターです。
履くというよりは、装着するという方が適切な形状です。
外反母趾になるとどうしても歩き方に癖がついてしまい、足に衝撃が伝わらないように膝を曲げたまま歩行して足の裏の筋肉が弱くなる傾向にあります。
それを改善しておかないと、足が弱くなり外反母趾が進んでしまうのです。
このサポーターは歩行のガイドにはなりますが、装着したまま過ごしていると自分で筋肉を使おうとする力が弱くなるので頼り過ぎないように注意しましょう。
親指を固定し、甲を通って踵で止めるタイプ
足の甲だけだとズレやすい一面があるので、甲と踵でバックストラップのように固定できるタイプのサポーターです。
親指を独立させる役割も強くなりますが、踵で固定することで引っ張られる力も強くなりますので、慣れない間は痛みや違和感があるかもしれません。
他のサポーターと同様に、親指を補正する役割はありますが、装着したままでいても外反母趾が完治するわけではありませんので、癖をつける程度の役割にしておきましょう。
親指と小指に装着して衝撃を分散させるタイプ
これは外反母趾と一緒に内反小趾を発症している方にもおすすめのサポーターです。
内反小趾は小指が薬指の方向に曲がってしまうので、外反母趾と併発すると足の先に向かって三角のシルエットになり、体重を受け止めるのが困難になり足の平全体でドカドカと歩くようになります。
足の先の踏ん張る筋肉が衰えていることがほとんどですので、指が浮いた状態になり、ハンマートゥー性外反母趾を併発してしまうこともあります。
サポーターを選ぶ時は、自分がどのような場面で使いたいのかということも加味して選ぶのを忘れないようにしましょう。効果と使う場面が一致していないと、買ったものの生かされずに終わってしまうからです。
比較的サポート力の強いものは厚手でしっかりしたものが多く、サポート力の弱いものは薄手です。
サポート力を重視して、しっかりしたものを買っても、ビジネスシューズやパンプスを履いている時に使うことを目的としているならば薄手のものを選ばなくてはなりません。
仕事の時に使うサポーター、家でリラックスしている時に使うサポーター、スニーカーを履く時に使うサポーターなど、用途に合わせて選びましょう。
サポーターはあくまでも保護する役割がほとんどですので、サポーターによる外反母趾の完治は難しいと認識しておいた方が良いです。
外反母趾になっていると気づいたら・・・
足の指で踏ん張る力を高めましょう
ハンドタオルを床に置いて足の指で掴む練習をします。
外反母趾になっているほとんどの場合、足の指がしっかり地面をとらえることができていないので、足の指で踏ん張る力をつけて外反母趾が悪化しないように予防をしておきます
タオルの他にも紐やストローを足の指で掴む運動でも代用できます。
足の指の動きを柔軟にしておくと、転倒の予防にもなり、高齢者の方では骨折などの危険性を回避することに繋がります。
指と指の間を柔らかくほぐしましょう
いわゆる「水かき」の部分は硬くなっていませんか?
指と指の間にも筋肉があり、硬直していると歩行時の衝撃に耐えられず疲れが溜まりやすくなります。
また手の指と指の間にも無数のツボがあるように、足の指の間にも冷えや痺れに関わるツボ、リンパに関わるツボが存在しています。指と指の間をほぐしながら甲をスッキリさせて、全身の血流を促します。
竹踏みをしてみましょう
本物の竹はなかなか手に入らないかもしれませんが、今や100円ショップでもツボを刺激する突起のついた竹踏み用のマッサージ用具が販売されています。
足の裏を柔らかくしながら、足のアーチを取り戻すのに竹踏みは効果的です。
どの方法も、続けていくことで外反母趾だけでなく、ダイエットや整腸、安眠など嬉しい効果を得られるものです。
しかし足のケアをする際のタイミングには注意が必要です。
空腹の時がベストなタイミングで、消化を始める時に足のツボを刺激するようなことをしてしまうと、消化液と血液が分散してしまい、消化不良やめまいなどをひき起こす場合があります。
健康に良いとされていることは、やり過ぎると逆効果ですので、毎日少しずつ続けるようにしましょう。
外反母趾で専門機関を受診するメリット
外反母趾には種類があり、自己判断ではどれに当てはまるのかわからないものです。
・靭帯性外反母趾
・仮骨性外反母趾
・混合性外反母趾
・ハンマートゥー性外反母趾
・病変性外反母趾
などがあり、専門機関ではレントゲン写真や血液検査により、客観的に外反母趾の診断を受けることができますので、悪化する前に受診できると良いですね。
病変性外反母趾の場合は、サポーターや骨格の調整では完治を目指すのは難しくなりますので、外反母趾の種類を知っておくことは、その後の処置の方法を見つける近道にもなるのです。
サキュレでの治療方法
サキュレでは、手技による外反母趾の矯正の施術を行っております。
骨盤矯正や頸椎ヘルニアなどの施術と同様に、施術後1回でも見た目はかなり変化します。
足の親指の付け根の関節を調整し、歪んでいる所を正常な位置に戻していきます。
施術中の痛みはほとんどなく、数10分程度で完了します。
施術後すぐにハイヒールのパンプスを履くのは避け、なるべく裸足で歩く時間を作って、正常な骨格にしなやかな足の筋肉がつくように心がけましょう。
外反母趾の場合、足のアーチが崩れていることがほとんどですので、施術後も足のアーチを維持できるようにストレッチやエクササイズなどを取り入れると効果的です。
外反母趾の他にも、日頃気になっている痛みや違和感などありましたら、お気軽にご相談ください。
体は全て繋がっており、どこかに不調があると違う場所にも不調が現れるようにできています。
外反母趾から、膝が歪んで長時間立っているのも疲れる、腰痛が悪化して寝返りができないなど、自分では気づかない二次的なトラブルまで改善できる可能性があります。
サキュレで施術をした人の感想
1回でも驚くほど見た目の変化があり、ビックリしました。
足の親指が「く」の字に曲がっていたのが嘘のようです。
旅行を控えているということで、施術と一緒にサポーターの活用の仕方や、ストレッチの方法、歩き方なども相談に乗ってくださり、大変親切にしていただきました
外反母趾から膝から下だけO脚になっていたようで、足の調整もしてもらって背が伸びた気分です。
これからは外反母趾だからといって歩くことを控えるのではなく、施術をしてもらいながら足の健康を取り戻せるように、運動もしていきたいと思います。
これなら旅行に行くのも楽しみです!
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
サキュレでは、骨自体は保存しながら手技によって外反母趾を矯正する施術を行っております。
関節が本来向いてなければならない方向から歪んでしまっているところを、正常な骨格に戻し、その状態で日常生活を送りながら周りに筋肉をつけて固定していけるのが理想的ですね。
質問者様のように、外反母趾だからあまり足に負担をかけないように過ごされている場合もありますが、足の指や足全体のバランスを整えて、どんどん積極的に運動を取り入れて、しなやかな足の裏の状態になっていけると良いですね。
サキュレでは全身のバランスを見ながら、外反母趾の施術だけでなく外反母趾によって引き起こされているトラブルを見つけて解決していけるようにお客様と向き合っていきたいと思っています。
豆知識!外反母趾のサポーターの使い方 まとめ
今回は、自分でもできる外反母趾のサポーターの活用方法についてお話してきました。
親指と人差し指の間に入れてクッションのような役割をするもの、足の指一本いっぽんの間に水かきのような役割を果たすもの、親指と小指を固定して衝撃を分散させるもの、親指と足の甲を通り踵で固定するものなど、様々な種類があることがおわかりいただけたのではないでしょうか?
サポーターには薄いものから厚いものまであり、役割を果たす便宜上いつも通りの靴は履けないタイプのものもあります。そういったものの方が実際は効果があるのですが、外出には不向きなときは薄手のものを着用し、足を保護しておくと外反母趾の痛みを緩和させることに繋がります。
もしくは、サポーターを着用することを想定して、普段履き用にリハビリ仕様のサンダルなどを検討されるのも良いかもしれません。
サポーターを着用する時は、足が清潔な時に装着するようにしましょう。
足も汗をかきやすいので、洗い替え用に2、3着あると余裕が持てますね。
まれに、サポーターを着用している時に痛みが増すということが起こりますので、悪化していると感じた時はすぐに使用を中止し、専門機関を受診してください。
外反母趾が治って欲しいと願うばかりに、サポーターをきつく使用してしまったり、長時間の使用により違う部分に疲れが溜まってしまったりすることもあるからです。
またサポーターはあくまでも補助的な役割を果たすものであり、サポーターだけで外反母趾の完治を目指せるかどうかは足の状態によります。
できれば、なるべく早くレントゲンなどの検査を受けて、自分がどのようなタイプの外反母趾なのかを知り、早めに処置を始められると悪化を防ぐことができます。
サキュレでは、手術をしない外反母趾の調整を手技により行っています。
外反母趾は長年の積み重ねから、なかなか1度の施術では完治することが難しいのですが、回数を重ねながら運動し、しなやかな靭帯と適切な筋肉をつけることで再発を防ぐこともできます。
痛いけれど手術するしかないと諦めていた方、サポーターでなんとか過ごせているから大丈夫と思っている方も、是非一度お気軽にご相談くださいね。