足の同じ部分が痛む…
先日、こんなお悩み相談をいただきました。
【何をしても外反母趾が解決できません】
普段から足に負担のかかるようなヒールの靴を履いているわけではないのですが、親指の付け根の骨が前より出てきた気がします。
それに、スニーカーを履いていても疲れやすく、歩いているだけで出ている骨の部分が痛くなってしまいます。
外反母趾になりかけているのかと思い、サポーターやインソールなどを使ってみましたが、思うような改善は見られませんでした。
この先もずっと痛いのかと考えると憂鬱になり、旅行やお出かけの約束をするのも憂鬱です。サポーターやインソールでは解決できない外反母趾の原因はどこにあるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
最近では、老若男女問わず外反母趾で悩まれている方が多いようです。
外反母趾はヒールの高い足に無理のある靴を履いている人がなる足の骨の変形だと思われていますが、その原因のほとんどは歩き方や立ち方の癖によるところの方が多いとさえ言われています。日本人はもともと靴を履く文化の無い骨格をしているので、草履や下駄のように足の指に力を入れる履物ではなくなったことも外反母趾の増加に関係しています。
今や日本人の10人に1人は外反母趾になっているのはそのためでしょう。
外反母趾の種類
一言で外反母趾と言っても、その種類は様々です。骨格が変形したものから骨が以上に発育してしまったもの、足の指に特徴のあるものなどがあり、原因となる癖も違えば治療の方法も異なります。
靭帯性外反母趾
足の指の付け根には横のアーチを支えるために靭帯が通っています。この靭帯が何らかの理由により緩んでしまい伸び縮みができなくなることで、指の間隔がのっぺりと伸びたままになり、親指だけが小指の方へ流れてしまう外反母趾です。
これは主に運動不足や刺激の不足により、足が本来持っている機能が低下したことによって起こるものです。幼児の頃は裸足で過ごすのが良いと言われているのはそのためで、足の裏への刺激は足のアーチの靭帯を保つために必要なものと言えます。
大人になってからも、車の移動が多くて慢性的に運動不足になっている人も、この横のアーチが緩みやすくなっている傾向にあります。
仮骨性外反母趾
親指の付け根の骨だけが異常に発育してしまう外反母趾です。骨が出ているので皮膚が引っ張られて親指が変形しているように見えますが、親指自体は真っすぐなままという点が特徴的です。
この出っ張った骨を仮骨と呼ぶことからこの名前が付きました。
この外反母趾は、足の親指の付け根に集中的に体重がかかりやすい骨格や歩き方の癖がある人がなりやすいものです。例えば内股やX脚の人は、内側に体重がかかり、歩行時には最終的に足の親指の付け根で地面を蹴りだすため、骨がこの衝撃をかばうために発育してしまいます。
骨が異常に発育する前の段階で、親指の付け根にタコや豆ができやすい人は要注意です。
混合性外反母趾
靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾のどちらかを先に発症し、その後もう一方も発症してしまう混合型のものです。外反母趾で悩んでいる方の多くはこの混合性外反母趾になっており、靭帯性か仮骨性どちらの要素の方が強いのかを見極めて治療していく必要があります。
多くの場合、老年期にこの混合性を発症することから、靭帯の老化が外反母趾を進行させ、痛くて歩かなくなるうちに運動不足になり外反母趾が悪化するという悪循環に陥るケースもあります。
ハンマートゥ性外反母趾
生まれつき足の指が長くて地面を掴みにくい、きつい靴を履いていて指が縮こまっている、大き過ぎる靴を履いて脱げないように指に力を入れて引っ掛けて歩く癖があるなどの原因で足の平より先が浮いている外反母趾です。
足の指が浮いていることから「浮き指」と呼ばれることもあります。
他の外反母趾は親指が小指の方向へ変形しているイメージですが、このタイプの外反母趾は地面から反るように変形しているのが特徴的です。
最近では、小さい頃から足にフィットしないゴム製のつっかけのようなサンダルを履く子供が増え、サンダルを引きずるように歩く癖がついてしまい、ハンマートゥ性外反母趾の子供が増えています。
病変性外反母趾
リュウマチやヘバーデン結節などの骨が変形する病気になり、外反母趾を発症することもあります。
この種類だけは歩き方や姿勢などの癖などとは関係なく、他の外反母趾とは治療法が困難であり、進行を止めるのが難しいと言われています。
血液検査の結果リュウマチとわかり、外反母趾と関係付けられることもありますので、見分けが難しい一面もあります。
自分の癖を知って外反母趾を改善するには
外反母趾は様々な理由により発症することがおわかりいただけたかと思います。
では、セルフケアで改善する方法はあるのでしょうか?
外反母趾の予防にも繋がるセルフケアについて考えていきましょう。
①足の横方向のアーチを鍛える
足の指のグーパー運動を毎日取り入れるようにしましょう。
この時、足の指を全部開くことを意識して、親指は外側に開くイメージで行います。
ハイヒールの靴を履いている日などにも、一日の途中で血行を促したいときにも効果的です。
エアコンの入っている夏や冬は外反母趾の足のつま先は冷えやすいので、気づいた時にグーパー体操をして足の先までほぐしておくようにしましょう。
②歩き方を見直す
足へかかる体重をうまく分散させるために理想的な歩き方を身につければ、外反母趾の再発を予防することに繋がります。
膝を伸ばして踵から着地し→足の平で支え→足の指先を全部使って蹴りだす
この繰り返しです。
靴を履いた状態だと自分の歩き方がわかりにくいので、まずは裸足で自分がどのような体重移動をしているか客観的に見てみましょう。
外反母趾の人の多くが、膝が曲がったまま足全体を地面にべたべたと着地しているはずです。
③サポーターを活用する
外反母趾用のサポーターは、主に親指の付け根を保護して衝撃を和らげ、親指をわずかに引っ張り独立させる構造をしています。
ただサポーターを使っていても、足の筋力や歩き方に癖がついたままだと外反母趾を再発してしまうことになりますので、サポーターはあくまでも一時的に痛みを和らげる目的で使用するようにしましょう。
④インソールを活用する
一度ついてしまった歩き方や重心の癖は、なかなか自分では治すことができません。
そんな時に役立つのがインソールです。
土踏まずを意識し、重心が真っすぐになるような構造のインソールで、自然と歩き方や重心の癖を改善します。
インソールを入れる際の靴選びは、インソールの厚みの分きつく感じることがありますので、本来のサイズより5mmほど大きめのものを選んでおくと甲が圧迫されずに快適に過ごすことができるでしょう。
⑤足の裏をほぐす
足の裏が硬いと、地面からの刺激を足が受け止める本能を忘れてしまい、足の裏が鈍感になります。柔らかくほぐしておくことで、足指の運動もスムーズになりますし、歩行の際も柔軟に着地できるようになります。
また外反母趾の予防以外にも、足の裏には無数のツボがあることから、柔らかくマッサージしておくことで全身の健康にも繋がると考えられています。
専門機関での施術方法
異常に発育した骨を削る手術
出っぱっている部分を削る外科的手術です。
麻酔も必要になりますし、すぐにもとの生活に戻れるわけではないので、いつでも受けられるというものではありません。また年齢によっては手術がおすすめできない場合もあります。
手術をしても、同じ歩き方の癖のままでいると外反母趾を再発することもあり、その度に手術をするのは大変なので、再発の予防を心がけなければなりません。
サポーターによる矯正
足の親指と小指の両側を引っ張り、アーチを人工的に作り出す矯正の方法です。
市販のサポーターはこの原理を応用したものであり、5本の指を使って歩けるようになるということが最終目標です。
セルフケアよりも、医療機関で自分用の矯正サポーターを作ってもらうと、足に合っていますし着脱も正しい方法を教えてくれるので安心ですね。
サポーターによる矯正②
足の親指とその他の指を引き離す構造のサポーターと、足首を固定することで、正しい歩き方と骨格が身に付くように矯正する方法です。
親指の付け根への衝撃を和らげることはできますが、しばらくはつけたままにしなければならないので、靴も選びますし、季節によっては暑くて蒸れるなどのストレスもあります。
サキュレでの施術方法
サポーターなどを用いることなく、完全に手技による外反母趾の矯正の整体を行っております。
外反母趾は手術しない完治しないと言われていましたが、整体により痛みもなく改善に向かうことも可能です。
腰や首のヘルニア、骨盤矯正、O脚の整体などと同じように、足の指の骨も整えることができるのです。
外反母趾は、足の治療が終わった後も大切な過程です。
医療機関にて治療が終わった後、足の骨格のバランスなど崩れたままウォーキングを続けても、体重が全身にバランスよく分散されなくて腰痛や肩こりになることもありますし、足をしっかりと使えず足への刺激が足りずに外反母趾を再発することもあります。
その場合は外反母趾の治療とともに全身の骨格を調整する整体の施術を取り入れることで、再発の予防にも効果があると考えられます。
サキュレで施術をした人の感想
ヒールの高い靴を履くわけでもないのに外反母趾が進行し、自分ではどうすれば良いかわかりませんでした。
市販のサポーターなどを使っても、またすぐに戻ってしまうので、このまま悪化したら手術しなければいけないのかと不安でした。
今回施術をしていただき、1回の施術で足の親指が独立していることにまず驚きました。何をしても小指に向かって親指が曲がり、人差し指とくっついていたのが嘘のようです。
また施術自体に痛みもなく、気持ちが良かったです。
足の痛みをかばって歩いていたからか、X脚で猫背気味になってきている点も調整していただけたのが、外反母趾の治療を整骨院で行ってもらった良い点でした。
知らないうちに足全体を使わない歩き方の癖がついてしまっていたので、これからは、外反母趾にも歩き方にも気をつけて再発しないように過ごしていきたいです!
嬉しい感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
サキュレでは、外反母趾の治療とアフターケアについて、日々研究を重ねております。
手術をせず、手技だけで即効性と持続性のある外反母趾治療を、これかも提案していきたいと思います。
自分の癖が原因?何度も繰り返す外反母趾の原因 まとめ
今回は、外反母趾になりやすい癖と、自分でもできる痛みの解消方法についてお話ししてきました。
外反母趾を発症する原因は一つではなく、様々なことが積み重なって足の裏や骨に現れることがわかってきました。
そして、一度外反母趾を発症してしまうと、早めにケアしない限り進行してしまうので、発見は早いに越したことはありません。親指の付け根が赤くタコやマメができている段階で、外反母趾が始まっている可能性があるからです。
どうしてもすぐに治療を始めることができない場合は、市販のテーピングやサポーターなどを活用して痛みを緩和させることもできます。
しかしこれらは、あくまでも暫定的な処置であり、歩き方や姿勢の癖を正さないと根本的には解決できないことを理解しておきましょう。
接骨院サキュレでは、完全手技による外反母趾の治療を行っております
外反母趾は治療そのものも大切ですが、治療後の歩き方や外反母趾をかばうによって歪んでしまった骨格を整えることも重要になってきます。足の健康と体の健康を一緒に考えていきませんか?外反母趾を改善することで、腰痛や膝の痛みが改善されることもあるほどです。
長く外反母趾を治療してきたけれど思うような結果が得られなかった方、外反母趾になりかけているのが気になっている方、まずはご相談ください。
今や外反母趾は手術でなくても改善できる足の病気です。治療を諦める前に、まずは接骨院サキュレにてご相談ください。
外反母趾になっている自覚がない方でも、靴が当たって赤くなっているだけで外反母趾の予備軍になっている可能性があります。体操や歩き方で外反母趾を予防する方法もありますので、お気軽にお問合せくださいね。